SHEEPING TIME

いろいろやってみたり紹介したりする雑記帳

文フリ@東京へ行った話

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第27回 文学フリマ東京に行ってきた。

このイベント、参加するのは初めてだったんだけど、いわゆる文学作品の展示即売会で、コミケの文学バージョンみたいなもの(コミケに行ったことないけど)。

詳しくはこちら↓

bunfree.net

 

今回参加のきっかけになったのはTwitterのフォロワーさん。

仲良くして頂いている方が意外とたくさん出展されるとのことで、ご挨拶を兼ねてふらふら〜と行ってきた。

 

場所は東京流通センター第2展示会場。

浜松町からモノレールに乗って流通センター駅へ。

モノレール、東京に住んでいてもめったに乗らないので、テンションが少し上がる。

 

流通センター駅で降りる人のほとんどが文学フリマに向かう人で、人の流れに着いて行くと無事に会場へ到着した。方向音痴に優しい仕様。

ちなみに、その日の私は小さい肩掛けの鞄オンリーで会場に向かっていたんだけど、この時点で会場に向かう人の服装を見てあることに気付く。

戦利品を入れる為のトートバッグを持ってくるか、大容量リュックサックで来るべきだった。

 

まあなんとかなるだろうと展示場内へ。

入り口でパンフレットをもらい、フォロワーさんのブースへ行く前にぶらぶらと回ってみると、ところ狭しと並べられた机の上には本、本、本!

すごい。特定の人種だけが集まっている感がすごい。

 

そして漂う食べ物の匂い。

会場の奥に飲食物を販売しているエリアがあって、出展側の皆さんの多くがそこで買ってきたと思われるカレーを食べていた。

最近、カフェを併設した本屋さんも多いけど、そんな感じの食べ物と印刷物の混じった匂い。

ちなみに、持参したパンを食べている人や、売り子さんなのに微動だにせず文庫本を読んでいる人もいて面白かった。すごくいいと思う。

一番強者だと思ったのはストロングゼロを飲んでた人かな。

 

そしてフォロワーさん達のブースや、気になったサークルさんへ。

 

 

『霧虹文芸社』さん

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遠方から参加されているサークルさん。

メンバーのおふたりから1冊ずつ購入させて頂きました。

個人でもここまでできるの?というくらいしっかり文庫本になっていてびっくりした。

 

『若蛙』さん

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4人組のサークルさん。

「ファンタジー」と「英雄」、2つのテーマで4人それぞれが短編を書き、まとめたもの。

なお、「justice」の方ではサークル代表が原稿を落とすという珍事が発生したらしい。

☆こちらでビニール袋を恵んで頂きました。ありがとう!

 

 

『鹿と銀杏文庫』さん

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こちらでは何冊か並んでいた中で、導入部分で興味を引かれた1冊「すずちゃんのおはなし。」を購入。

今回の文フリで購入したものの中でこの「すずちゃんのおはなし。」のみ読み終えているのだけど、複数の登場人物の視点から“すずちゃん”が語られていき、最後に“すずちゃん”の印象がガラッと変わるのが面白かった。

 

 

『文月夢幻館』さん

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5人組のサークルさん。フォロワーさんのひとりがこちらのサークルに参加されていたので購入させてもらった。

電車、駅に関するものを出す。「幻夢駅」を出す。名前に色を入れる。

という3つのテーマで書かれた短編を集めたものらしい。

 

 

フォロワーさんのブースは以上。

以下は気になって立ち寄らせて頂いたブースのもの。

 

『クロバラメイム』さん

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こちらは表紙買い。きれい。

 

 

玉川大学芸術学部さん

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メディア系の授業の成果物を展示されていた。

授業内容は、「ふたり一組になって、①相手の撮ってきた写真を編集、②自分で撮ってきた写真を編集、してミニ写真集をつくる」というもの。

残念ながらミニ写真集は展示のみだったのだけど、アンケートに答えたら紹介冊子を頂けた。

普段何気なく見ている風景の切り取り方を改めて考えたり、ひとつのテーマを決めて関連するものを探したり、こういう日常の見る視点が変わる試み、面白くて好きです。

 

 

目白大学社会学部メディア表現学科溝尻ゼミさん

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「なんかこの辺やたら氷川神社って多いけど、なんで?」という疑問から生まれたフィールドワーク系冊子(たぶん)。

まだざっくりとしか読めてないけど、荒川が名前のごとく大荒れするのではるばる出雲から治水の神さまをお招きしたら荒川流域で広がっていってどんどん増えた、というのが基本っぽい。

車の出雲ナンバーのデザインが八岐大蛇に決まったと話題になっていたけど、その八岐大蛇が一説では川の氾濫を意味していたので、八岐大蛇を退治した須佐之男命が治水の神さまになったと言われている、という話が面白かった。

 

 

明治大学理工学部建築学科建築史・建築論研究室さん

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こちらもフィールドワークもの(レポート)。

写真集もそうだけど、こうなってくるともはや文学なのか分からない。

文学フリマの公式HPでは、「あなたが文学だと思うものが文学」らしいので何でもありなんだろう。

東京の旧市街地を囲んでいた輪っかのような供給エリア(農地や工業用地等)を

「アウターリング」として、そのエリアの市街地化について迫ったもの。

北千住は工場兼住宅になっている建物が多いようで、住宅と工場部分の融合の仕方をいくつかのパターンに分類しているのが面白かった。

市街地化には荒川の放水路建設が多いに影響していたらしく(水害が多かったけど、放水路ができてからはある程度安定して市街地化が進行)、上記の氷川神社ブックでもそうだったけど、みんな荒川に苦しめられて来たんだなーと思った。

 

 

以上。

いわゆる小説以外のものもあったりして面白かったし、フォロワーの皆さんがしっかり作品を仕上げているのに触れて、自分もがんばろうと思った(小学生並みの感想)。

思えばちゃんと私自身が作品を作ったのってもう5年前くらいで、あまりにも空白期間が長過ぎる。

うおー、、がんばる。

 

最後に大事なこと。

戦利品を入れる為にトートバッグを持参する、もしくはとにかく大きい鞄、リュックで行くべし。

 

※各サークルさん及びゼミ等の作品を掲載させて頂きましたが、掲載不可の場合はコメント欄より御一報下さい。削除致します。