バングラデシュで卒業研究した話
大学生のときの話ですが、所属していた研究室の先生がバングラデシュを活動拠点のひとつにされていた為、先生の研究のアシスタントとして同行し、ついでに現地で卒業研究に取り組みました。
あんまり詳しく研究内容に触れると特定されそうなので言いませんが、ざっくり言うとフィールドワーク系で住居研究です。
で、2週間ほどバングラデシュの田舎に滞在したのですが、そこでの生活について少し紹介したいなーと思います。
私が滞在した先は、現地ではリゾートホテルのような扱いのホテルでした。
部屋はけっこう広くてベッドがあり、シャワー室もありました。
ただしお湯は出ない。水オンリー。
現地、暑いので水シャワーオンリーでもなんとかなったんですけど、隣の部屋の子はシャワーヘッドが壊れていた為、壁から飛び出す水を浴びていました。
電気はあるけど、送電されているわけではなくホテルの発電機によるものとかで、宿泊者が居る間は発電するけど、居ない間は使用しないらしく、スタッフは暗かろうがおかまいなく過ごしているという話でした。
ガスはよくわからないけど、この感じだと少なくともどこかから送られてきているわけじゃないんだろうなーと思います。
あと、めっちゃGが出ました。
私はわりと平気な方で武器があれば叩き殺せるんですけど、一緒にバングラに行った子の中にはもちろん超苦手な子が居て、Gが出る恐怖ですくみ上がっていました。
けど、その子も滞在が終わる頃には自力で退治できるよう進化していて、スパルタ教育の神髄をみました(ちがう)。
そんな感じで、日本のホテルだったらクレームもののホテルだったんですが、現地ではかなり近代的な場所でした。
ほとんどの人は、水道なし・電気なし・ガスなしの中で、野菜を育てたり漁をしたりして、貧しいながらもどうにか生活をしている、という環境でした。
現地の子は貧しいながらも明るい子が多くて、折り紙で鶴やら何やら作ってあげると、とてもびっくりして喜んでくれたことを覚えています。
食べ物に関しては、基本カレーです。
チキンのカレー、豆のカレー、魚のカレー、etc.
イスラム教の国なので、豚はありません。
3食カレー。
なるべく辛くないカレーを作ってくれとお願いしても作ってもらった物でもそこそこ辛くて、辛い物が苦手な私にはつらかった……
現地の人が普段食べているのはもっと底なしに辛いとか(現地の人にごちそうになった別の先生の証言)
辛さ以上に辛かったのは野菜がなかったことです。
気候的に野菜が育てにくいらしく、野菜が本当になかった。
生のたまねぎしかなかった(これも辛い)
一緒に行った子も私も、日本とはかなりちがう食生活にだんだん弱ってしまって、最終的には市場で買ったビスケットとりんご(日本のりんごとはちょっとちがった)を主食に生きながらえました。
いやー、いろいろ辛かったな。。
でも、いま思い出すと、とても貴重で良い体験だったなーと思います。
日本に生まれてめぐまれている。
今日はこの辺で。
バングラデシュに関しては、また書くかもしれません。